トップメッセージ

好奇心を持って、堅実に着実に誠実に、
多角化経営を活かしてチャレンジを続けたい

多角化経営のはじまり

当社の前身は、高沢グループの中核企業となる「高沢産業株式会社」の石油事業部門です。「高沢産業株式会社」は明治44年(1911年)に高澤商店として創設されました。昭和39年(1964年)、クルマが活躍する未来を見据えて、ガソリンスタンド1号店を長野市川中島に開設。そして昭和51年(1976年)、小売部門を強化していくために高澤石油株式会社(現株式会社タカサワ)として独立、設立されました。

ガソリンスタンド事業をベースに、次の事業を模索していった結果、昭和63年(1988年)にはオリックスグループと提携しレンタカー事業に参入。そして平成5年(1993年)には、時代のニーズに合わせて「吉野家」長野県内1号店を開設してフード事業にも参入するなど、新しいチャレンジを堅実に進めてきました。畑違いの業界へも、着実に踏み出す決断をしてきたのです。

平成11年(1999年)には、後にジープやプジョーなど輸入車販売を展開するオート事業に参入。事業継承の話をいただいたことがキッカケでした。真摯に事業へ取り組む、我々の経営姿勢を見ていただいたからこそ、機会をいただけたのだと感じています。経営体制を整えながら推進する中で、次第に取り扱いブランドも広がっていきました。

多角化経営を活かした
チャレンジと我慢の時代

当社の歴史が、すべて順風満帆ではなかったのも事実です。過去には「よく我慢してくれた」と思うような苦難の時期もありました。例えば、今や当社の看板事業となるレンタカー事業ですが、スタート当初はまだレンタカー需要が低く、最初の10年間は赤字となっていました。しかし、将来に活きるという経営判断のもと、我慢してきた経緯があります。

当社のレンタカー事業は、法人向けの代車利用をメインとする独自路線。長い目で見て「絶対に成長できる、成長させる」という信念を胸に、ノウハウを蓄えながら進めた結果が今にいたります。

このチャレンジを支えたのは、他事業の活躍です。互いに補い合える多角的経営を活かしたからこそ、我慢の時代を乗り越えられたのです。レンタカー事業への投資を選択できたのは、これまでの事業のたまものです。

事業部制による
経営判断の強さ

各事業を支えるのは、各事業部にゆだねられる経営判断です。社内で統一された経営方針はあるものの、基本的には完全事業部制を採用しています。例えば、目標や予算を事業部ごとで管理。会社経営に近いような責任範囲や権限を持っていただいています。ときに事業部制は、経営リスクとして捉えられることもありますが、社員のみなさんへの信頼があるからこそ任せられるのです。

社員の方々には、当社を“働き先”というだけでなく、“自分ごと”として捉えていただいていることに、深く感謝をしています。そのため、社員にはやりがいを感じてもらいながら、同時により良い暮らしを送っていただけたら嬉しいです。一方で、忙しい時期もありますので、社員の方はもちろん、そのご家族の方にも迷惑をかけてしまうことがあるかもしれません。それでも、長期的にはご家族の方も含めて「当社に入ってよかった」と思っていただけるように、経営成長や職場環境整備に努めてまいります。

将来へチャレンジ

当社は、堅実に着実に誠実に、安定な経営をしていく一方で、好奇心を持ってチャレンジすることを忘れない姿勢があります。変化する時代のなかで情報を集めながら、時には人の巡り合わせのなかで勝機を見計らいます。そして将来性があると思えば、苦難があっても我慢を受け入れます。

これまで、永遠に続いてきた事業というのは、世界の歴史上にありましたでしょうか? 代わりゆく世界の中で事業形態は変わり続けるでしょうし、この世のすべての事業が今後どうなっていくのかは、誰もわからないものです。時代に合わせて変化していくためには、バランスを取りながらチャレンジしていくほかありません。そのチャレンジの矛先は、経営を続けながら、同時に探し続けます。正解が見えないチャレンジは、根気が必要ですが、重要なことです。

特に長野県内においては、私たちを信頼していただける方々に応えなくてはならないという使命があります。私たちとともに、魂を込めてチャレンジしていただける方を歓迎いたします。

代表取締役社長高澤礼男